11月24日晩秋の青森で城址と黄葉の旅・その4(青森県深浦町)2012年11月29日 22時33分36秒

連休2日目は西津軽方面の深浦町へと向かった。最初の目的地は今回の旅の目玉に据えていた「北金ヶ沢の大銀杏」である。この木は日本で一番のイチョウの巨木で、樹齢は軽く千年を越えているとされる。最も古い言い伝えでは、阿倍比羅夫が植えたという説があるが、さすがに古すぎて事実のほどは定かではない。


北金ヶ沢の大銀杏(遠景)
鯵ヶ沢方面から来ると、陸奥赤石のあたりで既に遠く離れた湾の向こう岸に黄色い塊が見えたため、これが大銀杏だとすぐに判った。実際にどんどん近づいていくと、目が狂ったんじゃないかと思うくらい、縮尺に違和感を感じるようになり、木の傍まで辿り着いた頃には開いた口がふさがらないほどの光景が広がっていた。


北金ヶ沢の大銀杏(近景)
木がどれだけ巨大なのかを表現するため、あえて画像の中に付近に居た人も入れて見た。画面中央の下に居る人は子供ではなく、大の大人である。黄葉もちょうど見頃だったようで、今まで見たどの銀杏の木よりも綺麗で圧倒的な風景はまさに絶景であった。なお、夜はライトアップもやっており、深浦中心街からの帰りに電車の中から見て綺麗だったが、下車するとホテルに帰れなくなる恐れがあったので夜景は撮っていない。


イチョウの近くまで来ていたニホンザル
銀杏の木の近くにはニホンザルもやってきていた。これを見た観光客ははしゃいでいたが、青森県ではサルの食害が深刻で、人から物を盗っていくこともあるので気をつけないといけない。


折曾のイチョウ(全景)
「北金ヶ沢の大銀杏」には負けるが、すぐ近くにも「折曽のイチョウ」と呼ばれる大銀杏があるので見に向かった。残念ながらこちらは黄葉のピークを過ぎて半分以上が落葉していたが、なかなか見事な大銀杏だった。


折曾のイチョウ(近景)
落葉した葉はかなりの量で、周囲の地面は黄色い絨毯と化し、クッションの上を歩いているような感覚だった。