奥羽古城散策雑記帳

【仙石原】

例年より早く東北の秋探しがひと段落してしまったため、翌週は以前から何度も行こう行こうと思っていた近場の箱根へと出かけることにした。

初日は家をゆっくり出て箱根に登り、夕方の日が落ちる前に仙石原へと移動した。目的は仙石原のススキであるが、天候が芳しくなく、雨が降らないことだけが幸いという状況だった。

車道はやがてススキの原の中を通り、特に山の斜面一杯に広がるそのススキの光景には圧倒されるものがあった。地方に行けばススキの原は珍しくも無いが、大抵は川の近くの平地や湿地帯に広がっており、山の斜面というのはなかなか他では見られず迫力があって驚かされた。

とりあえずススキの中を通って伸びる歩道を登って行くが、道はどうやら袋小路らしく、登っていく観光客と降りてくる観光客でなかなかの賑わいだった。これで天候さえ良ければ、夕日がススキを照らしていい雰囲気が撮れたはずで、それだけが少々残念だった。