5月21日都内散策・その1(東京都千代田区)2012年05月22日 21時35分25秒

21日は仕事が休みだったので地味に金環日食を楽しみにしていたのだが、朝起きると外は雨模様という有様。このままでは日食グラスが勿体無いことになるので、天気情報を元にして雲が比較的少ない場所を求めて北上することにした。都心まで移動したとこで金環日食になったが、運良く雲が少し晴れて太陽を拝むことが出来た。パッと見では日食しているようには感じない眩しさだが、日食グラス越しに見ると綺麗に金環が出来ており、なかなか貴重な体験だった。残念なことがあるとすれば太陽撮影用の機材が無いため記録には残せなかったくらいだろう。


日比谷見附跡石垣
金環を過ぎて部分日食になったとこで観察を終了し、その足ですぐ近くの日比谷公園へと向かった。この公園の東側には江戸城の日比谷見附の石垣が部分的に残っており、水堀だった場所は今は心字池となっていた。この石垣のある数十mほどの土塁の上にはベンチがあってちょっとした洒落た空間だったのは興味深かった。


江戸城桜田門
日比谷公園から車道を挟んですぐ北隣が江戸城の馬場だった場所で、今では中心を車道が貫通しているが、車道からは入らずに馬場西側の桜田門から入った。桜田門は大老井伊直弼が浪士によって殺害された「桜田門外の変」の舞台となった場所であり、高麗門と櫓門から成る枡形門だが、四方を城壁で囲むオーソドックスな枡形ではなく、一方を開けて水堀で囲む城内から攻撃し易いタイプの枡形となっている。どういうわけか、江戸城は他の門もこれに近い形が多い。


二重橋越しに見る伏見櫓
桜田門から馬場に入り、少し北に進むと、TV等でよく見る二重橋の景色が見えてきた。手前に見えるのが明治に造られた石橋で、奥に見えるのは伏見櫓、画面には写っていないが、左には西の丸大手門がある。ここは皇居に入る門なので、当然ながら立ち入ることは出来ない。ただし、年始の一般参賀では唯一ここから入ることが出来るという。


江戸城坂下門
さらに北上すると坂下門が見えてくる。ここも皇居に入る門なので警備が置かれているが、意外にも運送バイクや車がちょくちょく出入りしており、通用門といった感じだった。


巽櫓と桔梗門
馬場の北まで来ると三の丸の巽櫓や桔梗門が見えてきた。左奥にチラッと見えているのが本丸の富士見櫓。ちなみに画像には写っていないが、巽櫓より北側の石垣は修繕中なのか工事が行われていた。


和田倉門
馬場の北東隅まで行くと和田倉門があり、ここは他の城でも良く見るタイプの枡形だが、現在は石垣しか残っていなかった。ただ、大きな水堀に架かる橋もセットで見るとなかなか味がある城門跡である。


江戸城大手門
馬場よりさらに北、三の丸の東側に大手門があり、文字通りここが江戸城の正門である。大昔に訪れた時は、東京駅からまっすぐにここに向かって移動して城内に入った記憶がある。


休園日
ただ、残念なことにこの日は江戸城の主要部分(東御苑)は休園日となっており、肝心な部分を散策することが出来なかった。しょうがないので、北の丸へと向かおうかと思ったが、平川門まで来たところで気分も足取りも重くなってきたため、ここで江戸城散策は切り上げることにした。


一ツ橋門跡石垣
最後に平川門のとこから北上して地下鉄の駅に向かう途中で、一ツ橋門の石垣を見つけた。残念ながら車道側が欠けているが、それでもこうして街の隙間に残っている光景はなんとも感慨深いものだった。

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