4月24日桜紀行 宮城県南部編・その1(宮城県岩沼市)2010年05月07日 01時42分25秒

鵜ヶ崎公園内の桜
【鵜ヶ崎城】

先週に続き再び南奥へと出かけたが、桜前線は思いのほか前進しておらず、先週同様に白石川沿いの桜が見頃となっていた。とりあえず、今回は仙台まで北上してみようと思って移動をしたが、岩沼の鵜ヶ崎城跡の桜がちょうど綺麗だったので寄り道することにした。

鵜ヶ崎城は平安時代に源重之によって築かれたとも、戦国時代に泉田安芸によって築かれたとも伝わり定かではない。中世以前には城は鵜ヶ崎と呼ばれる丘の上にあったが、後に城山の東の岩沼の先の湿地帯の中に拡張され、近世の絵図では城山が放棄されて中世とは別の姿の城となっている。このため、中世鵜ヶ崎城(武隈城)と近世鵜ヶ崎城(岩沼要害)は別の城と考えても良さそうである。

近世鵜ヶ崎城こと岩沼要害は既に城跡が市街化で消滅しており、本丸があった場所は岩沼駅となってしまっているが、良く見ると駅の西側ロータリー付近は少し高くなっており、沼があったと思われるマンション付近は低くなっているなど面影がちょっとだけ見て取れた。

とりあえず、駅西側のロータリーから鵜ヶ崎の丘が見えていたため、それを目指して移動するが、丘には住宅地を回りこまないとたどり着けない意外と厄介な場所であった。

丘の周囲は住宅地に囲まれ、頂上の主郭と東側、南側の郭が公園として整備されており、このうち南側の郭の桜(ソメイヨシノ?)が満開で綺麗であったが、主郭のシダレザクラも落ち着いた雰囲気があって良かった。ただ、丘の近くで宅地工事をしており、東側の郭に工事関係者の車両が駐車していたため、絵が撮り辛いのが困り種であった。