2月13日伊豆の旅・その4(静岡県河津町)2010年02月18日 22時52分32秒

河津来宮神社の大楠
【来宮神社】(大楠)

河津桜の原木を見た後は、河津町のもう一つの銘木を見るために近くの来宮神社へと移動をした。

河津の来宮神社は杉桙別命という酒の大好きな神様を祀っており、この神様は酒で酔いつぶれてる所で山火事に遭遇してしまうが、鳥が水を運んで来てくれた為、危機一髪で助かったという。この伝説からこの神社では12月に6日間禁酒と鳥の禁食を続ける風習が生まれたという。なお、来宮神社(きのみや)は伊豆地方に沢山あるが、どこも漂流してきた神を祀っただとか、木の神を祀っただとか、岩座の神を祀っただとか由緒にあってどの神社から広まったのか良く判らなかった。一応、熱海の来宮神社が本社を称しているらしいが、これといった史料が無いので自分には判断つかなかった。

鳥居を潜って神社の境内へと入り参拝を済ませたが、神社はごく普通の平地にある神社であった。ただ、この神社の特徴的なのはこの神社の向って左奥にある御神木の大楠で、樹齢千年を越える古木だという。たしかに見事な楠で、今もなお大地に力強く根をおろして立つその姿はなんとも神々しかった。余談だが、かつてこの地には七抱七楠という楠の森があったが、いずれの木も刈られ朽ちて最後に残ったのが、この来宮神社の楠だという。

神社のある場所は河津桜でお祭り騒ぎしている場所からは離れているため、非常に静かだがそれでも河原並木と河津桜原木のある場所との中間にあるためか、しきりに観光客がここへと立ち寄っていた。