12月27日暮詣・ラスト(静岡県浜松市)2010年01月16日 20時45分48秒

犬居城見張曲輪の展望台からの眺め
【犬居城】

秋葉山からの下山後、どうしても気になる場所があったため、休憩も簡単に済ませて再び移動を開始した。その気になる場所というのは犬居城のことで、なぜか秋葉山山中の案内板にことごとく「犬居城まで○○km」と書いてあるため、山登りの最中もずっと気になっていたのである。

秋葉神社下社と同じ丘陵の上にある原地区に移動し、案内に従い移動をしているとやがて道は集落を抜けて神社の鳥居を潜り、そして森の中へと入っていった。その後はひたすらアップダウンを繰り返す稜線の上を移動する道が続いたが、やがて堀切跡の先にごつごつした岩場が見えるピークへと辿り着いた。

岩の目立つ道を登った先の頂上には展望台があり、説明板によればどうやらここが城跡の見張台があった場所のようであった。展望台はそこそこ年季が入っており、登っても大丈夫なのか色々な意味で気になったが、登ってみた感じでは特に問題は無さそうだった。この展望台からの眺めはなかなか素晴らしく、やや日が傾いてきた犬居の城下が箱庭のように見渡せるのがなんとも絶景だった。

見張台から降りてさらに奥に進むと少し低くなった場所に本丸跡があり、本丸跡から1段下がった場所に二の丸跡があった。本丸跡にはテーブル等が設置されていたものの、二の丸跡のあたりは草木に覆われていた。

本丸・二の丸を抜けてさらに進むと、今でもハッキリと判る虎口跡があり、その先には馬出のような郭があった。説明によれば東曲輪とのことだったが、この郭の周囲には空堀がよく残っており、なかなか遺構がハッキリしていていい感じだった。

東曲輪から先に進むと道は下り坂となり、やがて山を降りて犬居の集落へと辿り着いた。さすがにこれ以上は散策する気力が出なかったため、ここで再び浜松へと戻り、浜松市内で再びうなぎを食して神奈川への帰途についた。

なお、食事に行った店は「あつみ」で、情報誌には人気店と載っていたが、ちょうど夜の営業開始時間だったためか、待つことも無くすんなりと席に通された。ここでは人生で初めてうなぎの白焼きを食べたが、うなぎを醤油と薬味で食べるというのはなかなか新鮮で、いかにも焼き魚という感じだったが、それでもなかなか美味しかった。