11月23日糠部三連休遠征・その13(岩手県久慈市)2009年12月20日 20時23分04秒

高舘市民の森の展望台へ続く木製階段
【高館】

高橋館の散策後、予定では福田館に向って、その後は馬淵川沿いにかつて訪れた館跡も含めて散策するつもりだった。しかし、ここで昨日見たTVに影響されて急に三陸方面へと出かけたくなったため、八戸へと引き返し、海岸沿いに南下することにした。今思えばこれは大失敗で、我ながらなぜ予定通り進めなかったか悔やまれる。

海岸沿いに南下し、久慈市に入った所で久慈市街に接する自然公園「高舘市民の森」へと向った。ここは名前の通り高館という城跡で、久慈氏一族の高舘因幡の居城である。

「道の駅くじ」から少し西へと進んだ場所に「高舘市民の森」への入り口の一つがあり、少し山を登った場所には愛宕神社があった。この愛宕神社の参道部分には堀や虎口のようなものが見られるが、城の遺構なのかどうかは不明である。丘の上の愛宕神社の本殿がある部分も郭跡のようで土塁のような部分もあるが、こちらは削平時に削り残した跡のようだった。

愛宕神社からさらに奥の丘の上に登ると、やっと明確な腰郭の跡が斜面に確認できた。この丘の上には八幡神社があるが、鳥居が朽ちて倒れており、なんとも哀愁漂う風景となっていた。この八幡神社のある場所が高舘の主郭らしいが、神社の本殿の横には土塁(櫓台?)というよりは山の削り残しか又は塚のような地形があり、これが何を意味しているのかも興味深いものだった。

神社より下の斜面には腰郭が見られたが、神社よりもさらに山側へ進むと堀切のような箇所も確認できた。この三角山へと続く尾根は東側は急崖だが、西側は緩やかでもしかすると郭跡ではないかという平坦な場所も所々に見えた。稜線上には見張り台のような箇所もあり、しばらく登ると公園の展望台へと辿り着いた。ここからの眺めはなかなか素晴らしく、久慈市街が思いのほか遠くに見えたのには少々驚いてしまった。

展望台からさらに登った場所が三角山山頂だが、特にこれといったものは無かったので、展望台の場所まで戻り、展望台横にある木製の階段から東側の急斜面を下って山を降りることにした。この木製の階段はかなり長く、よくもまぁこんな場所に道を造ったものだと感心してしまった。木製の階段を下りると山道となり、さらに降っていくとやがて水道施設の横を通って、巽山公園へと辿り着いた。巽山公園自体も稲荷神社の裏に堀切があったり、削平地が大きく2段に別れていたりといかにも館跡のような造りだが、ここが館跡だったどうかは手元の資料では確認できなかった。