11月3日岩手南部三連休遠征・最終日編(岩手県平泉町)2008年11月09日 23時05分42秒

毛越寺の浄土庭園
連休最終日、朝起きた時曇っていた空は宿を出る頃には晴れ間が見えたが、花巻の街に下りてきた頃には雨模様になるなど相変わらず安定しない天気だったため、雨雲を避けて南下して平泉へと向った。

平泉に着いてまず向ったのは毛越寺で、この日はちょうど能をやっていたため、本堂前の能舞台の所には人だかりが出来ていた。能についてもちょっと気になったが、ずっと見ているわけにもいかないため、少々覗いてすぐに庭園の方へと移動した。

寺の半分以上を占める浄土庭園はちょうど紅葉の時期もあって素晴らしい景色だったが、強いて言えば空が安定しなかったのだけが不満だった。ぐるりと池を時計回りに散策した後は毛越寺を出て隣の観自在王院跡の公園を散策したが、こちらの庭園跡もなかなか素晴らしかった。

観自在王院跡を見た次は中尊寺へと移動し、まず麓で腹ごしらえした後に境内へと登った。中尊寺はとにかく御堂が多く、観音堂やら薬師堂やらが次々出てきて、さすがにどこが何のお堂なのかまでは覚えきれなかった。山の上に着くと所々の紅葉が綺麗だったが、美味く写真に表現できなかたのは残念だった。中尊寺の本堂でお参りした後はさらに奥に進み、讃衡蔵(博物館のようなもの?)へと入館したが、中は色んな場所の仏像で一杯で、信心深い老人の方は一つ一つ手を合わせて拝んでいて大変そうだった。

讃衡蔵を出た後はいよいよ、中尊寺の代名詞となってしまった金色堂を見に行ったが、写真などでよく見る覆堂の中には、まさに本当の金箔で彩られたお堂が入っていた。なお、やはり昔から金色堂は隠していたらしく、昔の覆堂も近くに展示されていて、こちらは木造だった。正直、木造だと金目当ての賊にでも襲われそうなイメージがあるが、大丈夫だったんだろうか・・・。

金色堂を見た後は、中尊寺と同じ山内にある白山神社も見に行ったが、ここの能舞台もなかなか本格的で良かった。神社そのものも一般的な神社と違って、茅の輪と呼ばれる大きな輪が本殿の口に設置されており、これを潜ってお参りし、終わったら輪に戻らずに横から出る。つまり輪を通るのは一方通行である。

白山神社を参拝した後は中尊寺から下山し、今度は高館義経堂へと向った。ここは文字通り高館という城跡で、義経の最後となった場所から義経堂が造られたというが、義経の最後となった「衣川館」の位置については諸説あるので、ここで死んだとは限らないという。城跡として見た場合、最も高い義経堂のある場所は物見と思われ、すぐ背後には堀切があり、その先には削平が微妙な尾根が続いている。義経堂から一段したの資料館の裏には広い郭があり、建物があったとすればここか、ここの一段下の郭だろう。正直、高館は居館には不向きな地形で、恐らく監視所的な砦があった場所のように思える。

高館を散策した後は無量光院を見に行ったが、ここは整備の途中なのか工事の施設が一部残り、史跡自体も田畑の跡が残っている状態だった。それでも、中島など庭園にまつわる遺構が見られることから、当時はここは池があったのだと理解できた。

無量光院を散策した後は奥州藤原氏の居館である柳之御所を見に向ったが、こちらは絶賛工事中となっていた。発掘した上に土を盛ったりと色々忙しいようだが、果たしてどう整備されるのか期待半分不安半分である。最後に柳之御所資料館を拝見しているうちに日は落ちてしまったため、ここで神奈川への帰途につき、こうして三連休を幕を終えた。

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