8月28日甲斐信濃の旅・その2(山梨県甲府市)2010年08月31日 23時16分51秒

整備された東大手の郭跡
【躑躅ヶ崎館の東大手周辺】

塩山を後にして再び西へと進み、甲府で昼食をとった後は躑躅ヶ崎館跡である武田神社へと向かうことにした。かなり久しぶりの再訪だが、前回の記録を紛失したため、何年ぶりの訪城かは良く判らなかった。

現在、武田神社のある場所は武田信玄で有名な武田氏の居城の跡で、神社が造られた時に大分改変されたが、比較的遺構は良く残っている場所である。

ついて早速神社正面の参道は通らずに、本来の城の大手である東側へと向かった。記憶の中では東側は昔はブルーシートだらけの発掘現場だったが、今回訪れてみたところ、一部は今でも発掘現場状態だったが、それでも土塁や惣掘の一部、そして大手馬出の石積が綺麗に整備されていた。この石積は武田氏滅亡後に造られたものを修繕したもので、発掘調査時には石積みの下には三日月堀が眠っていたという。つまり現在は石積みの角馬出だが、武田氏の時代には土塁の丸馬出だったことになり、城の変遷が判ってなかなか面白い遺構であった。