7月19日京都奈良伊賀の旅・その15(三重県伊賀市)2010年08月05日 01時14分49秒

伊賀上野城の模擬天守閣
【伊賀上野城】

伊賀流忍者博物館は上野城の外側の郭にあるため、そこから今度は東側の空堀付近の上り坂へと移動し、主郭部分へと向かった。

登った先は上野城で最も高い場所にある郭で、筒井氏の時代の本丸跡らしいが、現在は水道施設と空き地となり隅には櫓台跡があった。ここの郭の内側は石垣で築かれており、ちょうど石垣を解体して調査(修繕?)しているようで工事フェンスやシートなどが張られていたが、なかなか見事な造りだった。

筒井氏の時代の二の丸は藤堂高虎の時代に本丸に改められており、一段低い郭の西側に天守閣の櫓台が現存し、その上に今は模擬天守閣が築かれていた。当時は五層の天守閣だったそうなので、今の模擬天守閣は二層ほど低いことになる。

とりあえず、階段を登った所で入場料を払って天守の中へと入ってみたが、内部は木造で他でよく見るような模擬天守閣とは全く違うものだった。階段も現存天守閣などと同じような角度が急なタイプで、まさに新たに設計したような感じの天守閣で、「昭和の築城」とか「復興天守閣」とか呼ばれる意味が判る造りであった。なお、本物より低いと言っても最上階からの眺めは絶景で、盆地が一望できるのが素晴らしかった。