10月13日3連休遠征・最終日編(福井県福井市・武生市・敦賀市)2008年10月18日 00時52分45秒

福井大地震で崩壊したままの天守台石垣
連休最終日は早朝ホテルを出た後、すぐ側の福井城を見に向った。実際は福井市の市街地の中心は全て城跡といっても過言じゃなく、ある意味城跡で寝泊りしてることになるが、残念ながらハッキリと現存しているのは本丸の水堀と石垣だけである。あとは百間堀の石垣の一部と、三の丸日向門周辺の石垣が復元されているくらいである。

福井城の本丸へは山里口から侵入したが、ここには御廊下橋が復元されており、新品の木造の通路がなんともまぶしかった。山里口の桝型を通過するとすぐそこは天守台であり、登れるようなので上に登ったが、未だに福井大地震の傷跡が残って(残して)おりなんとも痛々しかった。天守台はさすがに他の櫓台とは違って人一倍大きいが、天守閣よりも遥かに大きくて高い建物(県庁)が本丸の中央に立っているのだから皮肉なものである。

本丸北の搦手口から一度外に出て堀沿いに時計周りに移動し、再度大手口(瓦御門跡)から本丸へと侵入する。瓦御門跡は残念ながら車が通れるように枡形が破壊されており、なんとも面白味の無い虎口と化していた。そして入ってすぐ右手には結城秀康公の石像があったのだが、どうもイマイチ迫力に欠ける・・・というか悪く言うと安物を間違って掴まされたような造りでちょっとショックであった。まだ、近くの水堀の側に立っている三岡八郎・横井小南像のほうがどこか生き生きしていてマシである。県庁と化した本丸は天守台以外の石垣の上には登れないかと思っていたが、結城秀康公の側の石垣の上だけは登れるように整備してあった。といっても本来の階段は使用不能で、木製のスロープが外付けされて登れるようになっている。登っても散策できる範囲は狭くこれといったものもないが、どこか登るだけでワクワクしてしまうのは何故だろう。

本丸を散策した後は駅前の大通りに行き、百間堀の石垣を見に行ったが、肝心の石垣を覆っているガラスが鳩?の糞で汚れていてすごく見難かった。百間堀石垣を見た後は少し市街地を南下し、柴田公園(柴田神社)へと向った。ここには三の丸の日向門の石垣と堀、さらにその下に眠っていた北ノ庄城の石垣の一部を発掘した位置に展示してあるのだが、正直なところ狭い空間に色々ありすぎて最初に見たときは何が何やら判らなかった。福井城にとっては三の丸の隅にあたるこの場所は、柴田勝家の北ノ庄城の時代には城の中心部だったそうで、勝家さんの威圧感溢れる銅像と背後に立つ素朴なお市の方様の銅像がなんとも対照的なのが印象に残った。

福井城(+北ノ庄城)を散策した後は福井市を離れて南下し、越前の国府のあった武生市へと向った。越前の国の中心を見ておきたかっただけで、史跡には期待していなかたが、案の定越後の府中城のあった場所には何も無かった。市役所の前に一応、説明や史跡の表示があったが、遺構は全く無く、完全に市街地に没していた。

武生市を出た後はさらに南下し、敦賀市へと向った。ここではまず真っ先に気比神宮に参拝した。格式のある神宮というだけあって大きな鳥居がなんとも眩しかったが、境内の参道は意外と短く、数分足らずで本殿に着いた。

無難に参拝した後は大谷吉継の居城だった敦賀城を見に向ったが、城跡は市街地に埋もれ、敦賀西小学校前と真願寺に説明板がある程度だった。真願寺脇の水路は水堀の名残だそうだが、どうもただの水路にしか見えなかった。小学校前の石碑にあった古絵図と今の地図を対比するとどうやら敦賀病院の場所が城の中心で、後世に陣屋が置かれた場所らしいが、案の定行っても何も見つけられなかった。

敦賀城跡を散策した後は川を越えて来迎寺に向かい敦賀城の移築門を確認したが、なんとも質素な門だった。門を確認後は福井名物のソースカツ丼を食べるために、ヨーロッパ軒本店に立ち寄ったが、混んでいたわりには意外と早く出てきたのにはちょっと驚いた。ソースは普通のソースとは違い、中々美味しかったが、個人的に御飯が少々多めに感じた。

ヨーロッパ軒で昼飯を食べた後はいよいよ神奈川への帰途へと着いたが、さすがに鈍行で福井県の敦賀から神奈川県の横浜まで帰るのはかなり疲れたのは言うまでも無い。

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