7月14日三連休三陸遠征・その4【舘ヶ崎台場】(岩手県宮古市)2013年07月19日 21時56分14秒

笠間舘跡の散策後は、宮古市でも有数の観光地である浄土ヶ浜へと向かった。もちろんただの観光が目的ではなく、江戸時代末期に築かれた砲台の陣地である舘ヶ崎御台場が目当てである。


竜神崎展望台
浄土ヶ浜は宮古湾の北側にある独特の形をした半島にあり、この半島にある岬(丘陵)が台場として利用されていた。とりあえず、最も南側の竜神崎展望台へと登ったが、ここからは宮古の港が一望できてなかなか良い眺めだった。ただ、ここが台場だったかは確認できなかった。


舘ヶ崎展望台
竜神崎から丘陵伝いに東に移動した先にあるのが舘ヶ崎展望台で、船遠見番所があったとされるが、平場以外に特に目に付くものは無かった。ここには画像のような展望塔が立っていた。


舘ヶ崎展望台から見た宮古湾
展望塔の最上部からは樹木越しに宮古湾が見えるが、確かに港を守るためにはこの場所に台場を築くのがベストだと感じられる景色だった。


宮古湾海戦記念碑
ちなみに幕末の1869年には、旧幕府軍の軍艦が宮古湾に停泊中の新政府軍の軍艦へ奇襲をかけた宮古湾海戦がこの地で行われており、結局奇襲は失敗に終わるが、この海戦に新政府軍として参加していた東郷平八郎などは一定の評価をしており、この時代の海戦の一例としてなかなか興味深い。画像は浄土ヶ浜にある『宮古湾海戦記念碑』。


御台場展望台
浄土ヶ浜の内海の中心に突き出るように伸びている岬には御台場展望台があり、恐らくこの突端部の平場に砲台が設置されていたのだろう。この展望台からは浄土ヶ浜の内海を一望でき、沖の岩場越しに外海もよく見えるため、なかなかの絶景ポイントだった。


御台場展望台から見た浄土ヶ浜
画像は御台場展望台から見た浄土ヶ浜の内海。外海との間にある岩場が独特の景色を生み出しており、17世紀に「浄土ヶ浜」と名づけた竜湖和尚もこのような景色を見て何か感じるものがあったのだろう。


ボート乗り場付近から見た浄土ヶ浜
浄土ヶ浜では沿岸一帯を巡る遊覧船や沖の岩の洞窟等を案内するボート等が出ており、この日も大勢の観光客で待ち時間が発生するほど賑わっていた。自分は残念ながら今日中に行きたい場所がまだあるため、一通り散策後は浄土ヶ浜を後にして宮古市街へと戻った。

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