5月3日GW帰省寄り道桜紀行・その5(青森県七戸町)2011年05月13日 23時24分23秒

七戸城二の丸跡(柏葉公園)
【七戸城】(柏葉公園)

三八城公園を散策した後は八戸駅へと向かい、そこから昨年末に開業したばかりの七戸十和田駅へと向かった。八戸駅から七戸十和田駅までは新幹線での移動だったが、片道約1300円ほどで何気にバスで七戸まで移動するより安い。ただ、駅のある場所は七戸の街外れのため、そこからさらにバスで移動することになった。

七戸の中心街へと移動した後は、さっそく七戸城跡の柏葉公園へと向かった。城跡は市街地の西に隣接する台地の上に築かれており、本丸跡は神明宮の境内となっていたが、周囲の土塁はよく残っていた。むしろその土塁の上に立つ巨木に圧倒されたが、これは樹齢500年ほどのモミの木だそうである。つまり、まだ城が健在だった頃からこの木はこの場所にあったことになるのだから凄い。

神社から土塁を隔てた隣が二の丸跡で、柏葉公園の中心部である。桜の木はこの場所に多く植えられており、主にソメイヨシノのようであった。花は満開手前だったが十分見頃であり、地元の花見客の方々が静かに宴会を楽しんでいた。

二の丸の周囲には水堀があり、そこから隔てて北舘跡があって、この場所に建物を復元する計画があるようだったが、まだ空き地状態のままだった。西舘跡も神社の周囲は空き地のようだったが、こちらも整備するつもりなのかは良く判らなかった。なお、角舘と外郭は住宅地と化しており、辛うじて堀の跡が残っている程度だった。

北舘から谷を隔てて北側の台地(貝ノ口)も縄張りの内らしく、ここも台地の上は広い空き地となっていたが、部分的に土塁がしっかりと残されており、周囲は発掘したのか掘ったような跡が広く残されていた。

なお、谷の市街地側には城門が復元されているが、説明を見る限りでは発掘調査等で門跡を確認したわけではなく、文献から推測してこの場所に建てたようである。形は青岩寺の移築城門そのものであり、青岩寺も元々はこの辺りにあったようであるが、正直なところ検証がまだ不十分のように感じられた。