7月16日四国遠征・その1【讃岐高松城】(香川県高松市)2014年07月21日 14時50分33秒

仕事の関係上、一足早い夏休みが取れたので四国へと旅行に行ってきた。初日は香川県の高松からスタートし、まずは高松城(玉藻城)へと立ち寄った。なお、高松城には約10年前に一度来ているが、当時とは変化があったような情報があったので、今回再度訪れることにした。


高松駅前
高松駅前は以前来た時とはがらりと変わっており、駅前には洒落た海水の池や時計があった。ちなみに説明板を見るとどうやらこの場所のオブジェの石は発掘調査で出土した西の丸石垣を流用しているらしい。


月見櫓と水手御門
まずは城跡をぐるりと回ろうと玉藻公園の外の北側へ。城の北は当時は海に接しており、写真の場所は自分のいる場所も含めてかつては海だった。写真の奥に写っているのが月見櫓と水手御門で、貴重な現存文化財である。水手御門は外が海だということから判る通り、船で出入りするための門で水城ならではの城門である。


東の丸と艮櫓台
玉藻公園外側の北東は地図には県民ホールとしか載っていないが、ここも立派な城跡の遺構が見れる場所で、県民ホールの建物と建物の隙間に東の丸石垣がしっかり残っているのが見所である。以前来た時はここの遺構の残し方に驚愕したものだが、以前よりなんだか綺麗になっている気がするので修繕でもされたのだろうか?写真は東の丸跡内側から見た塁線で、奥に見えるのが艮櫓の櫓台。


復元された東の丸石垣
今回驚いたのが東の丸の石垣がさらに復元されていたことで、香川県ミュージアムがある場所にまるで建物の景観のように取り込まれていた。なお、石垣の下半分が発掘で出土した部分で、上半分が東の丸の現存石垣の高さに併せて復元された箇所らしい。石垣の真ん中に線を引いたように見えるのはこの現存部分と復元部分のせいである。


艮櫓(太鼓櫓跡)
玉藻公園外側の南東部に旭橋から入る公園入口があり、ここからは艮櫓がよく見える。この艮櫓も一応現存文化財ではあるのだが、名前の通りさきほど通った東の丸の櫓台に元々はあったもので、色々あって公園整備の際に太鼓櫓跡に移築されたのだという。説明板によれば艮櫓と太鼓櫓ではサイズが違うため石垣を増設する羽目になったり、櫓も結局改造をすることになり、ほとんど新築に近いとぶっちゃけていたのが皮肉だった。


旭門枡型内の埋門
旭橋から入ると公園の受付があり、大人は200円払って城内へ入る。旭門は近世城郭お馴染みの内枡型だが、珍しいことに枡型内部に勝手口のように埋門が付属していた。説明板によればここから櫓門側と挟み撃ちにするために設けられたのではと書かれていたが、正直なところ謎の入口である。


桜の馬場から見た天守台
桜の馬場は今の時期だと「松」の馬場にしか見えないが、ここから見た本丸の景色がなかなか素晴らしい。なお、画像左でも判る通り内掘が瓦礫のようなもので埋め立てられているが、本丸の工事中は天守台の周辺が完全に埋め立てられていたので、今やっている本丸南西部の工事が終われば元の堀に戻すのだと思われる。


披雲閣
桜の馬場から桜御門跡を通って入った先がかつて城主の御殿があった場所で、今も一応御殿がある。この御殿は大正時代に建てられた「披雲閣」という建物で、江戸時代の「披雲閣」よりは小さいという。大正時代とは言え元城主の松平氏によって建てられているので、2代目披雲閣と言ったところだろうか。ちなみに一般公開されていないようだったので建物内部は見ていない。


鞘橋
披雲閣のある三の丸からは本丸と二の丸の間に架かる鞘橋がよく見えた。画像は右側が二の丸で左が本丸となっており、本丸の修復&復元工事の際に鞘橋との接続部分も修繕されたため、橋の左奥色違い屋根の部分だけが新築となっている。余談になるが、三の丸と二の丸の間の水門付近で小船での遊覧船を運航しており、船から眺める橋もなかなか面白そうだった。(※時間の都合で自分は乗っていない)


本丸から見た天守台
今回訪れて一番大きく変わったと感じたのが本丸跡で、以前来た時は天守台に社殿があったが、現在は石垣の修復および復元により取り壊されていた。補足しておくと、社の中身は既に遷宮しており、建物自体は近代に作られたもので文化財ではないためそのまま解体されたのだという。


天守台内部
天守台の復元のおかげで埋まっていた天守地下1階の構造が見れるようになったのは地味に嬉しい。画像は天守台の展望台から見た天守台内部。なお、ここから見る城内の景色もなかなか見事で、海風が当たって気持ち良かった。強いて言えば天守台南東部にも展望スペースが欲しかったところ。

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