7月14日三連休三陸遠征・その3【笠間館】(岩手県宮古市)2013年07月18日 23時56分10秒

連休2日目は釜石を出発してまずは宮古を目指して移動した。震災の影響で釜石-宮古間の山田線は止まっている上に代替バスも無いため、路線バスで移動する。途中、「道の駅やまだ」で岩手県交通から岩手県北バスに乗り換えて2時間半ほどで宮古へと着いた。道中、沿岸部の低いところは軒並み荒地と化していたが、一方でプレハブ店舗が結構至る場所で目に付いたのが印象的だった。


宮古市立図書館(笠間館居館跡)
宮古に到着後、さっそく駅から少し西に行った場所にある笠間館跡へと向かった。笠間館は閉伊氏の初期の居城で、画像の市立図書館のあるあたりが居館跡になっている。市街地に埋もれてしまってはいるが、よく見るとこの辺り一帯だけが周囲よりやや高くなっており、かすかに縄張りの名残が感じられる。


山口川
居館跡に隣接して山口川が流れており、笠間館の堀でもあったと考えられる。また、地形から考えて当時は八幡公園側に蛇行していたとも思われる。


館合近隣公園
笠間館の南にある独立丘陵の横山は笠間館の出城跡で、今は横山八幡神社の境内となっており、そちらは過去に一度散策している。このため、今回は笠間館の北の詰城跡へと向かった。詰城跡の東郭は今は館合近隣公園となっており、公園の最高所には画像の経塚と社があった。この経塚は南北朝時代のものとされ、雲公なる人物によってここに治められたものだという。社の方は鳥居から見て稲荷神社だろうか。なお、ここは山の上ではあるが木々のために展望は悪い。


虎口?
山の斜面には腰郭が確認でき、南側の一角には画像のような虎口のような箇所もあった。東郭だけでも城跡らしい遺構が見られたが、詰城の中心は公園の西側に隣接する山の上にあり、そちらにも行こうと思っていたが、思いのほか藪が酷くて登れる箇所が見当たらなかった。後で地図を見てみたら、逆方向の長根寺がある辺りから登れそうだったので、いずれは秋頃に再訪してみたい。