10月6日白石城の復旧と鬼小十郎まつり(宮城県白石市)2012年10月09日 23時58分45秒

今秋の三連休初日は宮城県の白石へと出かけて来た。震災から復旧した白石城が目当てだが、この日はちょうど「鬼小十郎まつり」の開催日でもあったので、これも今回の目的の一つだった。


鬼小十郎まつり乱戦
この日の白石城は春の桜まつりの時以上に人がいるんじゃないかというくらいの賑わいようで、本丸西側で行われるイベントを見られる場所はあらかた人で埋まっている状態だった。写真は大阪の陣で片倉軍(伊達軍)と真田軍が激突した時の様子を元にした劇。これはエキストラによる乱戦っぽいが、一騎打ちのシーンはちゃんとした殺陣になっていた。


鬼小十郎まつり片倉鉄砲隊
色んな意味で驚かされたのが写真の片倉鉄砲隊。合図無しで最初に撃つもんだからかなり驚きました。あと、弓隊が本当に矢を撃っていたり、忍者が櫓からロープで降りてきたり、集団で踊ったり(?)と予想していたよりも多彩な催しで楽しむことができた。


イベント終了後の様子
劇の最中は櫓に登れなかったので、終了してから最上階に登って撮った本丸の様子。イベントが終了したため、大分人が減った後だが、それでも会場はちょっとしたコスプレ撮影会となっていた。


修復された城の壁
三階櫓の修復された壁。去年はこのあたりに大きな割れ目が出来ていたが、ご覧の通り綺麗になっていた。漆喰が剥がれていた箇所なども同様に直っていた。


片倉家中小関家の武家屋敷
そういえば去年は小関家の中は見てないな・・・と、思ったのでその足で片倉家中で唯一残る武家屋敷へと向かった。まつりを見た観光客がそのままここに流れてきているようで、ここもまた大変賑わっており、被写体に人を写さないようにするのが大変だった。それでも、独特の落ち着いた雰囲気があり、屋敷も庭もその周囲の小川も素晴らしい風景であった。

8月18日お盆の寄道紀行・ラスト(福島県白河市)2012年08月26日 20時18分03秒

お盆を実家で過ごして神奈川へとUターンする日、来る時に天候と時間の都合で寄れなかった白河へと立ち寄った。目的は去年の震災の後に一度訪れた白河城で、あれからどうなったかの確認である。

白河城本丸
去年崩れ果てて無残な姿をさらしていた石垣は、石が撤去されて崩落面にシートが被せられていた。この石を城内の主に二の丸跡で保管しているようで、二の丸の主郭に近い部分、藤門付近、あと太鼓門付近などにフェンスが張られて立ち入り禁止区域が広がっていた。


白河城月見櫓台
・・・といっても、崩れた箇所がまだ手付かずな部分もあり、画像の月見櫓も去年見た時とほとんど変わっていなかった。修復作業の詳しいスケジュールは判らなかったが、現地では5年はかかると口頭で言われていた。


白河城三の丸石垣
去年は藤門脇の搦め手に続く道と、石垣が崩れた搦手口が閉鎖されていたので、花畑方面には行けないと思い込んでいたが、ハローワーク側に迂回すると行ける事が判ったので改めて確認してきた。花畑方面から三の丸石垣を見ると、目に見えて崩れている箇所は無く、この方面は意外にも無事であった。


白河城道場門跡付近
最後、帰り際に道場門付近を遠目に見たが、何やら整備を実施しているようだった。

8月13日お盆の寄道紀行・その3(宮城県仙台市)2012年08月20日 23時41分39秒

白石から北上して仙台で一泊した翌日は、さっそく次の目標の仙台城へと向かった。現在はバスで本丸に行く場合は「仙台城南」が最寄のバス停のため、搦手より本丸へと入る。


仙台城巽櫓跡付近
搦手の埋門跡から入ってすぐの巽櫓跡付近は工事のプレハブが組まれたり重機や資材が置かれたりしており、看板には崖の護岸をしているようなことが書かれていた。去年もこの辺りは立ち入り禁止になっていたが、護岸工事については今回の訪城で始めて知った。


忠魂碑
本丸中央付近の昭魂塔はほぼ去年と変化しておらず、塔から落ちた鳥の像がまだそのままだったのには少々驚かされた。


蜂熊注意
以前、仙台に住んでいたときに本丸にスズメバチの巣が出来たことがあったが、熊については初耳だった。仮に西方の山から熊がやってきても東北大学のキャンパスを通ることになるため、ここまで辿り着けない気がするのだが・・・。


まだ崩れたままの本丸西側
本丸の西側の豪快に崩れた箇所(西脇櫓から西ノ門まで)はまだほとんど手が付けられておらず、石垣が崩れたままの状態になっていた。ただ、ブルーシートが無くなっていたので調査はある程度終わっているのかもしれない。


仙台城の大手道は歩行者天国状態
去年は大手道が完全封鎖状態だったが、今は歩行者限定で開放されており、おかげで以前は不可能だった道路の真ん中からの撮影などができるのは貴重な体験だった。


石がずれた中の門の石垣
大手道の途中の中ノ門もまだ修繕されていなかったが、石垣の石にナンバリングのようなものが付いていたので、調査が終わって石垣を一度解体するつもりなのかもしれない。


壊れたままの二の丸の塀
大手門脇隅櫓に関しては見た目では修繕が終わっているようだったが、道路を挟んで向かい側の塀の部分に関してはまだ修繕が行われていなかった。


草茫々の清水門
なお、大手門のルートの他に三の丸から清水門跡を通って本丸へと行く道も歩行者専用で開放されているが、こちらは博物館脇から清水を経由して門跡へと入るちょっと変則的な開放になっていた。パッと見では特に異常は見当たらなかったが草が茫々で石垣が見えなくなっており、正確な確認はできなかった。


片倉屋敷跡
帰り際にチラッと確認しただけだが、去年はただ単に空き地が目立つだけの川内追廻に今は何やらフェンスに囲まれた一角が出来ていた。画像はその片倉屋敷跡付近。

8月12日お盆の寄道紀行・その2(宮城県白石市)2012年08月19日 20時20分02秒

二本松城を一通り散策したところで遂に雨が降り出したため、二本松を離れてさらに北上し、宮城県の白石へと立ち寄った。目的地は去年の6月に震災の影響確認で訪れた白石城である。


白石城大手門
去年訪れた時は豪快に漆喰が剥がれていた大手門だが、見た目ではほぼ修繕が終わっているように見えた。ただ、まだ足場が組まれていたので、終わっていないのかもしれない。


修繕中の白石城天守閣
大櫓の方はごらんの通りの工事用の足場に覆われており、まだ修繕の真っ最中だった。一応これでも16時までは見学ができるそうだが、この日はちょうど16時を回っていたため残念ながら終了した後だった。ちなみに工事は9月には完了するそうで、10月6日の「小十郎まつり」には間に合うみたいだ。

8月12日お盆の寄道紀行・その1(福島県二本松市)2012年08月18日 23時32分58秒

今年のお盆は普段より長く休みが取れたため、帰省の途中で何箇所かに寄道していくことにした。当初の予定では始めに白河に寄るつもりだったが、この日の福島中通の天候は昼には崩れる予測だったため、白河はスルーして二本松へと立ち寄った。

霞ヶ城遠景
観音丘陵から二本松城本丸方面を望むと、何やら山頂の本丸にブルーシートと重機があるのが見える。


霞ヶ城搦手門石垣
観音丘陵沿いに移動して城の裏に回り搦手門へと向かったが、こちらの石垣には特に崩れた部分は無かった。


本丸は立ち入り禁止
どうやら修繕が必要なのは本丸部分のようで、搦手から本丸に登る道と、日影の井戸から本丸に登る道が立ち入り禁止となっていた。結局、この立ち入り禁止のおかげで現状がどうなっているのか確認することが出来なかった。なお、この修繕工事は来年の3月まで続くようだ。


紫陽花とウッドチップ
ちなみに以前までは気付かなかったが、今回の訪問で城内に意外と紫陽花が多いことに気付いた。まぁ、既に花の時期は過ぎていたため、茶色く変色して見栄えは悪かったのが残念だったが・・・。あと、以前は無かったウッドチップの道が歩き易くてなかなか良かった。


洗心亭
本丸以外を散策しても特に異常に崩れた箇所は無かったし、有備館の例があって心配だった当時の建物の洗心亭も写真の通り無事だった。ただ、三の丸は資材置き場にしているのか立ち入り禁止のエリアが設けられており、一部通行できない道があったのが少々不便だった。