10月14日三連休道南函館江差の旅・その5【花沢館】(北海道上ノ国町)2013年10月23日 02時49分32秒

連休最終日も再びJR江差線に乗って出かけたが、前日までの天候不良が嘘のような秋晴れとなり、すがすがしい絶好の散策日和となった。今回は江差ではなく手前の上ノ国で下車し花沢館跡へと向かった。花沢館は道南十二館の一つで蛎崎氏の居城であるが、どちらかというと『コシャマインの乱』で落城しなかった二城の一つと、蛎崎氏の客将の武田信広が活躍した場所として印象深い場所である。


花沢館跡標柱
天の川に架かる橋を渡ってすぐの車道脇山側に花沢館跡の標柱があり、ここから登った丘の上が城跡となっている。


花沢館中腹の郭
山道を登った中腹に比較的広い郭があり、ここに城跡についての説明板が設置されていた。個人的にはここが平時の住居があった郭のように思える。


花沢館主郭?
北側斜面には数段に渡って腰郭が設けられており、そこを登りきった頂上が主郭跡のようだ。ただ、頂上は削平状態が微妙で、それほど広くも無いため平時は利用されていなかったように思える。


花沢館頂上からの眺め
木々があるため眺めはあまり良くないが、北側の一角から街の方を眺めることが出来た。やはり、当時もここは見張り台として使用されていたのだろうか。


花沢館二重堀切
主郭の背後にはハッキリと二重堀切が残されており、主郭側にも土塁が設けられているため、このあたりの遺構はなかなか見応えがあった。


動物の糞
できればもっと奥の方も見ておきたかったが、腰郭の場所で見つけた新しい動物の糞の塊が気になってしかたなかったため、堀切まで見てから足早に撤退した。民家も近く、背後の山には風車が回っているため、さすがにヒグマのものではないだろうが、果たして何の動物のものだったのだろうか…。