日本100名城2006年02月15日 22時14分00秒

今月の13日に日本城郭協会の選定した日本100名城が発表され、公式サイトでもpdfファイル形式で一覧が見れるようになっています。
選定基準としては「文化財の価値」や「歴史の舞台」、「その地域の代表」などをあげており、1県あたり1城は必ず載るようにしたとのこと。
管理人の気になった東北地方からは10城載っており、内訳は以下の通り。

青森県:弘前城、根城

岩手県:盛岡城

宮城県:仙台城、多賀城

秋田県:久保田城

山形県:山形城

福島県:二本松城、会津若松城、白河小峰城

年代で見ると古代城郭からは多賀城、中世城郭からは根城が掲載され、残りは全て近世城郭です。
文化財の点から見れば、弘前城が天守閣や櫓、それに城門などを多数残しておりこの中では飛びぬけています。この他は石垣や土塁が多く残っている城が多いですが、城内(城跡)に当時の建物が残っているのは弘前城だけです。多賀城を除いた城で「櫓とか門があったよ」と思った方が居るかもしれませんが、それらは全て復元建造物や模擬建造物です。復元建造物のある城としては個人的に白河小峰城の忠実復元の櫓が渋くてお気に入りです。
歴史の舞台の点から見れば、やはり古代から中世にかけて国府が置かれていた多賀城が出てくるのは当然だと思います。幕末だと会津若松城が戊辰戦争の舞台としてよく登場します。
地域の代表の点から見れば、載ってる近世城郭はどれも藩の政庁が置かれたその地域の中心なので文句のつけようはないですね。
とまぁ、以上のように管理人としてはこの選定には特に文句は無いということで閉めさせていただきます。

おまけ:管理人的に掲載されなかった残念な城は以下の通り。

【九戸城】
豊臣軍を迎え撃った桃山時代最後の戦場。遺構の魅力が足りない?

【白石城】
仙台藩第2の城。復元建造物以外の魅力が足りない?

【厚保樫山大防塁】
源氏と奥州藤原氏の決戦舞台。城のエントリとしては微妙?(笑)